美肌キープするために!
要注意!
梅雨時期の肌トラブルの
回避策を伝授
雨が降る日が増え、ジメジメとした湿気に悩まされる梅雨。一年の中でもとくに過ごしにくく感じるシーズンだといっても過言ではありません。梅雨時期は雨や曇りの日が多くなるので、紫外線の「量」は弱まるものの、強さは真夏並みになります。また、紫外線トラブルだけでなく、気温と湿度の上昇に伴って、汗・皮脂の分泌が増えるのでメイク崩れなどの悩みも増える季節です。そこでパリコレなどでも活躍するプロメイクの大久保佳那さんに、梅雨時期特有の肌トラブル対策について教えていただきました。
梅雨に入ると、湿度の高さや汗の影響で冬に比べると肌が乾燥していないように感じるため、スキンケアを簡単に済ませる人も多いと思います。実は、それが原因で知らず知らずの間にインナードライ(肌の中が乾燥状態)に陥っていることもあります。
その乾燥ダメージが秋、冬に出てきたりするので、意識的に(乾燥を感じていなくても)冬と同等のスキンケアをするように
心がけてください。
ちなみに、私のインナードライ対策は、化粧水を何回か繰り返してつけることです。一回でたくさんの量をつけるのではなく、適量を浸透させてもう一回、同じ工程を繰り返します。体温で温めた方がより浸透しやすいと聞いたので、温めた手で二〜三回くらいやっています。
また、この時期の紫外線ですが、梅雨の晴れ間にその強さを実感することもあるかと思います。6月は相当強くなっているので、朝に塗った日焼け止めの効果は一日中続かないと思ってください。特に外でお仕事される方は、お昼に一回塗り直しをしないと、将来シミができる原因になるので気をつけてください。
メイク崩れに関しては、多く塗れば塗るほど崩れやすくなるので、カバーしないといけない状態の際は、肌全部に同じ量を塗り重ねるのではなく、薄付けしてカバーしたい部分だけをポイントで重ねる。塗りすぎない事が“崩れにくいメイク”に繋がります。
一気に隠そうとして厚めにつけるとヨレる原因になるので、一個一個の工程を薄く重ねて、肌に毎回しっかりと密着させるイメージで塗ることも大切です。
マスクによるメイク崩れは、フェイスパウダーの使用で密着感が増して簡単に防ぐことができます。最近は、艶肌が流行っていますが全部を艶肌にするとヨレやすく崩れやすいので、頬など触れる部分だけはパウダーで最後に抑えてからマスクを付けるようにしてください。
私は、パリコレを代表とする世界4大(パリ・NY・ミラノ・ロンドン)ファッションコレクションに何度か参加させてもらっているのですが、その時に初めて、現場で使われている“ライスフォース”と出合いました。
外国人のモデルさんは、日本人よりも肌質が乾燥している人が多いのですが、ライスフォースを使うと、浸透していく感じや内側からうるおう感覚などの違いがすぐに分かるようで「いいね!何を使っているの?」と気になっている様子がとても印象的でした。この時に、プロのモデルさん達も感動する保湿力なのだと思いましたね。
特に、化粧水はすごく優秀だと思います。これ一本だけでも完結するくらい保湿力が高いですね。私たちメイクをする側も、内側までしっかりと保湿してくれないと、乾燥してメイクが浮きやすく、ヨレたりしやすいので、ライスフォースのようにうるおいを維持してくれると、とにかく崩れにくいです。他の化粧水が時間経過とともに乾燥しやすい物が多いので、水分を長時間保ってくれるライスフォースが撮影現場で重宝される理由だと思います。
- 大久保 佳那さんOkubo Kana
- 15歳から美容を学び原宿のヘアサロンでヘアアーティストとしてサロンワークの経験を積み、その傍らヘアメイクアップアーティストとしてニューヨークコレクションでメイクを担当。広告、アーティストのヘアメイク、ブライダルなど様々な分野で活躍中。ヘアメイク、ヘアスタイリストとしてHEATに所属。