顔の印象を少し変えたい!
そんな時のメイクと
土台づくりのポイントは?
季節が変わると、装いも気分も変化していきます。気温に合わせて洋服を変えるのは簡単だけど、メイクとなると変化をつけることに苦手意識が芽生えてしまい、その結果いつもと同じような顔になってしまうことはありませんか?「脱・いつもと同じ顔、メイク」をするためには何がポイントになるのか、そしてそのためにはどんな土台づくりが必要なのか、プロメイクの千葉 大輔さんに伺いました!
ヘアメイクの仕事以外で、サロンにいらっしゃるお客様のご要望から、不定期でメイク教室を開いています。他の人にできなくて、自分ができるサービスはなんだろう?と思った時に始めたのが、ヘアセットの後のメイクのお直し。それがきっかけとなって「教えて欲しい」という声が増え、少人数の教室をスタートしました。話を聞いてみると「結婚して子どもを産んで、メイクをしなくなったからやり方を忘れた」「どれを使ったら良いかいまいちわからない」という意見も多く、その背景に、簡単で顔の印象を少し変えてくれるメイクの方法を知りたい、という需要を感じました。
教室では、普段使っている化粧品を持ってきてもらって、その組み合わせだったり、筆やチップの使い方などを教えていきます。そしていつも伝えているのが「何事もはじめが肝心」ということ。ファンデーションを綺麗に塗ったり眉毛を綺麗に描いたり、口紅を美しくつけると言う前に、その土台となる肌の状態を整えることが大切だと言うこと。自分が作り手になった感覚で、料理と同じように最初の仕込みがポイントになります。
以前、福岡でライスフォースのイベントに参加した時、リップセラムがとても好評だったことがあります。お客様に好きな色や普段つけない色の口紅を選んでもらって、それを混ぜたりして似合うようにつけていったのですが、その時に口紅のベースとして使った「リップセラム」が大人気でした。しっかりと唇に潤いを与えてくれるので、濃い色を塗っても光の反射で色の主張がそこまで強くなく美しく仕上げることができます。唇の土台が違うだけでいつもは選ばない口紅も馴染むようになり、土台が変われば印象も変わる、というのが現れていたかなと思います。
メイクで印象を変えるポイントは、口紅やチークといったポイント部分。境界線を引かれたようにこの部分を主張するのではなく、肌にぼかして馴染ませることで、ナチュラルだけど色気のある今時の顔になります。印象を変えるのは今持っている化粧品でも十分できることなので、まずは化粧水やリップでしっかりと潤いを整えた後、「ぼかし」を意識してメイクをしてみるといいかもしれません。
- 千葉 大輔さんDaisuke Chiba
- 青山、表参道のヘアサロンで経験を積み、店長を務める。サロンワークの傍ら、TV、雑誌、CM、広告、講習等のヘアメイクを手掛け、多数のモデル、俳優、タレント、アーティストから支持を集める。TBS テレビ「ワンステップ」、日本テレビ「ヒルナンデス!モテ髪王子」に出演。「ヘアを活かすメイク&メイクを活かすヘア」を持論展開してフリーランスとしてCALM に所属。