仕事だけでなく飲み会や保護者会など、今後もますます活用シーンが広がりそうなリモート通話。一方で、自分の映りの悪さが気になって、苦手意識を持っている方も多いのでは?今回は、“Zoom映え”のオンライン講座などを開講する美容師の石橋千紘さんに、リモート通話で美人度が上がる「映えテクニック」を教えていただきました!
- Profile
- 石橋 千紘さん
- > Beauty Connection Ginza Hair Salon
東京・銀座のヘアサロン「Beauty Connection」店長。スタイリスト歴9年で《女っぽさ》をグンと引き上げる柔らかなスタイルが得意な美のスペシャリスト。圧倒的な技術と知識で、女性支持率No.1。骨格やファッション、ライフスタイルに合わせた一番似合うヘアスタイルを提案している。
リモート映えの
3大ポイント
ちょっとしたコツで、画面越しの印象は大きく変わってきます。カメラの位置や光を味方につければ、美人度もグンとアップ!
①カメラ位置
目線と同じくらいの高さに設定します。カメラ位置が目線よりも低いとローアングルになり、顔の下半分が強調されて下ぶくれ顔に見えてしまいます。ノートPCの内蔵カメラを使う場合は、台や本を積み上げて調整し、PC画面の角度を開きすぎないようにしましょう。スマホは、高さ調節ができる三脚タイプのスタンドがオススメです。
②光
自然光が入る環境なら、窓の近くなど顔に光が当たる場所を選び、明るすぎる時はレースのカーテンを引きましょう。窓がない部屋や夜間は、顔の正面からライトを当てると肌色が明るくキレイに見えます。光源はデスクライトでもOKですが、リングライトや光量を調節できるタイプなど、リモート用にひとつ持っておくと天候を問わず使えて便利です。
オレンジがかった暗い肌色に見えてしまう「逆光」や、顔に影がかかってしまう「照明の真下」は避けましょう。
③背景
白い壁がベスト。暗い色の家具などが背景にあると顔に影がかかり、また髪の毛のシルエットが隠れて顔の輪郭だけが悪目立ちしてしまいます。周囲が白いとさらに顔色が明るく引き立ち、髪型による補正効果も発揮できます。
服やメイクで
キレイを後押し
暗くぼやけて映りがちな画面越しでは顔を明るく見せることが大前提。そこに服やメイク、髪型の力をプラスして、着やせ効果やキュッと締まった小顔を叶えます!
服装
トップスは明るめカラーをチョイス。白に近い色なら光を反射して顔色が冴えます。タートルやハイネックのように首元が詰まったデザインは顔だけが強調されてしまうので、Vネックやシャツ、丸首なら襟ぐりの開いたタイプで抜け感をつくりましょう。首の縦ラインが、小顔&ほっそりに見せてくれます。首元が開きすぎるのが苦手なら、透け感のあるアイテムでカバーして。
ベースメイク
ファンデーション
決め手は肌のツヤ!光を取り込んでくすみやアラを飛ばしてくれます。ツヤ肌にはスキンケアも重要。保湿ケアでみずみずしい肌の土台をつくっておきましょう。
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ハイライト/シェーディング
ピンク:ハイライト ブルー:シェーディング
小顔見せにはハイライト&シェーディングでメリハリを。
ハイライトはピンポイントに入れられる練りタイプがGOOD。鼻を高く見せるには、鼻の付け根と目頭の間、鼻先にチョンと乗せると、抜け感が出てナチュラルに盛れます。あご先に入れると縦のラインが強調され、上唇の谷の部分に入れるとふっくら上向きの唇になって、顔も締まって見えます。
ぼやけやすいフェイスラインはシェーディングをしっかり入れて引き締めます。「ちょっと濃いかな」と思っても、画面越しでは案外目立ちません。
ポイントメイク
アイメイク
ダークブラウンなど濃い締め色で囲むと目元が暗く映り、二重幅もつぶれて、目が小さく見えてしまいます。ベージュや薄めのブラウンにして、下まぶたに白っぽいラメやパールのシャドーを乗せると、黒目に光が映り込んで印象的な瞳に。
アイライナーはインライン(まつ毛の下)に入れ、マスカラでしっかりまつ毛を上げて、目のフレームを際立たせます。
チーク/口紅
チークは光の強さによって白飛びして見えなくなったり、逆に濃く見えたりする難しいアイテム。まずはごく薄く入れてから、実際の画面映りを確認して足していくと失敗しません。チークと口紅はコーラルピンクなど、肌映りのよい明るい色味が◎。
髪型
顔の内側(フェイスライン)と外側(髪型)のシルエットがひし形になるよう意識すると、バランスのよい小顔に見えます。内側は、こめかみを削るように前髪を斜めに流し、耳の横の髪は立たせるように。外側は、トップにボリュームを出してひし型の頂点を作ります。トップがペタッとしやすい人は、いつもの分け目から指1本分ずらすとふんわり立ち上がりやすくなります。
まとめ髪はタイトにすると顔が強調されてしまうので、こめかみや耳横のおくれ毛を出してゆるっとしたスタイルに。髪が長くおくれ毛がない人は、表面の髪を引き出して立体感をつくっていきます。オイルやミルクタイプのスタイリング剤を全体になじませてから、頭の形が丸いシルエットになるよう、トップから少しずつ引き出して。根元をしっかり結んだ状態で、間隔をあけながら引き出していくのがコツです。
プラスワン
美テクニック
時間や手間をかけずにキレイに見せたい!そんなあなたに、今すぐに取り入れられる簡単なテクニックをご紹介します。
布やノートで簡易レフ板
光を反射して顔を明るくしてくれるレフ板はおすすめアイテム!持っていなくても、家にあるもので代用できます。顔の下や正面から少し斜めの位置に白い布や開いたノートを置きましょう。
スマホライトを照明代わりに
PCを使ったリモート通話で光源が何もない…という時、スマホのライトが照明代わりになります。直接当てるとまぶしすぎるので、壁に当てて反射させましょう。柔らかい明るさになります。
コンシーラーで口角アップ
キュッと上がった口角は、表情を明るく魅力的に見せてくれるもの。下唇の口角を削るようにコンシーラーを足すと、唇の輪郭が補正されて上向きの口角に。マスク生活やデスクワークで表情筋が固まりがちな方にオススメです。
メイク前に頭皮マッサージ
こめかみから頭頂部に向かって、手のひら全体でグーッと引き上げて緩める、を数回繰り返すと、こりがほぐれてリフトアップにも。
石橋さんからの
メッセージ
光を味方につけると絶対に可愛くなります!画面越しだからこそキレイに見せられるところもあるので、今回ご紹介したテクニックをぜひ活用してみてくださいね。
思うように出かけられない日々が続いていますが、それをつまらないと思うか、美容を楽しむ時間として過ごすかで、その後の輝き方が違ってくると思います。画面越しの自分を見ることも、客観的に自分という人間を見つめるまたとない機会。何事もプラスに捉えて、よりキレイになって、この大変な時期を一緒に乗り越えていきましょう!