顔の印象を大きく変える眉毛。トレンドメイクを取り入れるためには、眉毛を元気にしておくことが大切です。しかし、抜きすぎや剃り過ぎ、眉マスカラやアイブロウなどのメイク汚れで、眉毛が弱ってしまうことも。そこで今回は、日本眉毛エクステンション協会の代表理事、松本智子さんに、眉毛の健康チェック法や育毛のポイント、血流改善マッサージなどを教えていただきました。
- Profile
- 松本智子さん
- > 一般社団法人ジャパンブロウアーティスト協会
一般社団法人ジャパンブロウアーティスト協会代表理事。ロンドンスクールオブビューティ&メイクアップにて、インターナショナルメイクアップアソシエーション資格を日本人として初めて取得。眉毛エクステンション技術を本場ロンドンにて学び、日本でサービスを開始。眉毛エクステ施術者のプロ養成講座も開催。日本の眉毛エクステの第一人者としてメディア出演多数。
NG眉毛チェック
髪やまつ毛は気にかけていても、眉毛の健康状態を気にしている方は少ないかもしれません。眉毛は顔の印象を左右する大切なパーツです。まずは、自分の眉毛状態をチェックしてみましょう。
抜きすぎ眉毛
「細眉ブームで、眉毛を抜きすぎて生えなくなってしまった」。心当たりのある方はいませんか?さらに、お手入れで日常的に眉毛を抜いている方も要注意。眉毛は毛母細胞から作られています。ストレスや体内環境の変化、老化によっても細胞は影響を受けます。抜き過ぎることで健康な毛が生えづらくなるだけでなく、細く短くなってしまいます。
剃りすぎ眉毛
カミソリの刺激で眉毛だけでなく肌の表面を傷つけ、乾燥や肌荒れの原因に。また、切断された毛根が黒い点となって目立ち、美容の観点からも“残念眉”になってしまうことも。
汚れ眉毛
眉毛は額から流れる汗やホコリから目を守る役割があります。メイク汚れだけでなく、目に見えないホコリや皮脂汚れが毛の間や毛根に残っていることを意識して、丁寧なクレンジングを心がけることが大切です。
眉毛を育てるポイント
メイクで眉毛をキレイに見せることだけではなく、眉毛を健康に育てる意識を持ってお手入れをすると、より美しい眉毛に近づくことができます。こちらでは、眉育のためのポイントをご紹介しましょう。
クレンジング&洗顔時に
ちゃんと眉を洗う
寝る前のクレンジングや朝の洗顔時にも、眉毛を丁寧に洗うことが大切です。ポイントメイク用リムーバーを使った後に顔全体のクレンジングをしたり、洗顔時も眉毛を泡でやさしく洗いましょう。メイクをしていない日でも、眉毛の根元からは皮脂や汗が分泌されています。「すっぴんだからいいや」と思わず、眉毛は常に清潔にしておきましょう。
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保湿をする
洗顔後には、汚れが落ちる分、皮脂や水分も奪われてしまいがち。眉毛周りの皮膚が乾燥すると、肌バリアが崩れやすくなり、痒くなったり肌荒れしてしまうことも。痒いと触れる機会が増え、皮膚にも眉毛にもダメージを与えてしまいます。眉毛も肌同様、丁寧に保湿をすることが大切です。化粧水は、顔だけではなく眉にも浸透させるイメージで使用しましょう。
ただし、美容液や乳液、クリームは、油分が毛穴をふさいでしまう可能性もあるので、眉毛には専用美容液がおすすめです。
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ブラッシングをする
眉毛もブラッシングを習慣に!毛量の多い・少ないも重要ですが、毛流れが乱れているとアイブロウメイクも映えません。眉頭は上方向に、眉中央から眉尻はななめ上方向に理想の眉の形をなぞるようにブラッシングしましょう。眉毛のホコリや汚れを落とし、血行を促す効果もあります。洗顔後やメイク前にブラシで整えることでいつでもキレイな状態を保てます。眉毛周りの皮膚を刺激しないよう、ソフトタッチで行ってください。
眉育血行促進
マッサージ
代謝を促進させ、毛母細胞を活発にすることが、眉育には効果的。睡眠、食生活、適度な運動で心身の健康を保つことにプラスして、眉毛マッサージを日常の中に取り入れて血行を促進しましょう。さらに眉毛周りは目の疲れを取るツボが集中しているため、疲れ目を癒して“ぱっちり目”を作る一石二鳥の効果も!
マッサージの方法
親指と人差し指を使って、眉毛周りの筋肉をほぐすマッサージです。まぶた上の眉下に親指を、おでこ下の眉上に人差し指を添えて、2本の指で眉毛周りの筋肉を挟むようにつまみ、眉頭からスタートして、眉尻に移動させていきます。指を皮膚に密着させたまま、こするように動かしていくのはNG。一か所を5秒程度つまんでやさしく刺激したら、指を離して次の箇所に移動し、同じ動作を繰り返して眉尻までマッサージしていきましょう。眉骨を指の腹で5秒程度指圧することもおすすめです。
いつ行う?
副交感神経が働く入浴中がおすすめです。クレンジング後、湯船に浸かりながら気持ち良いと感じる程度に優しく行います。朝、メイク前に行うと顔のむくみが取れる効果もあります。
注意点は?
炎症や痒みの原因になる可能性もあるので、眉毛を抜いたり剃ったりしたあとのマッサージは控えましょう。また、抜きすぎや剃りすぎを原因に眉毛が生えづらくなってしまっている箇所を、むやみに刺激しないようにしてくださいね。マッサージは、眉毛周りの血行を良くするために行うもので、眉毛の発毛に直接アプローチする方法ではありません。ソフトに、眉毛をゆっくりと育てていく気持ちで行いましょう。
松本さんからの
メッセージ
眉は顔の中で唯一自由自在に変えられるパーツです。
誰でも眉の形や色、長さ、太さで、顔の印象を変え、自分のなりたいイメージに近づくことができます。そして2020年現在のトレンドは“毛流れ”。
毛流れを生かした眉が顔を立体的に、若々しく見せてくれることが大きな注目を集めています。眉毛の毛量を増やす眉毛エクステンションや、毛流れを上向きにするブロウラミネーションなどの最新技術もおすすめです。メイクは、自分の健康な眉毛があってこそ際立ちます。ぜひ、毎日のスキンケアで眉育に取り組んでみてくださいね。