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手指が冷える原因と
温めるメリット

体の他のパーツと比べても、手指はすぐに冷たくなって、なかなか温かくなりづらい印象があります。なぜ手指は冷えやすいのでしょうか？また、手指を温めるメリットもご紹介します。

手指が冷える原因

寒い季節に手足が冷えてしまうのは、ある程度は仕方のないこと。しかし、部屋の中で暖かくしていても手指や足先が慢性的に冷えてしまうのは、いくつかの原因が考えられます。

ストレスや不規則な生活による自律神経の乱れや、下着の締め付けやキツい靴、貧血や低血圧、筋肉量の減少、加齢に伴う女性ホルモンの乱れなどによる血流の滞りなどが、手指を冷やしてしまいます。

手指を温めるメリット

大事なツボがたくさん集まっている手は、とても敏感で繊細。些細な刺激もキャッチしてくれる高機能センサーとも言えます。手と脳はダイレクトにつながっているため、手指を温めたり、手のツボを刺激することで脳の血流が良くなり、たくさんの良い作用をもたらすことが期待できます。

すべての器官の司令塔である脳の血流が良くなると、脳が活性化されて他の器官も元気になります。また、自律神経のバランスが整って気分も安定し、体の不調も軽減され、イキイキと過ごせるようになるのです。

手指の冷え
解消マッサージ

手指の冷えを予防したり、冷えてしまった手指を温めることはもちろん、体の不調なども和らげてくれるマッサージ法をご紹介しましょう。

リラックスもできるマッサージ

手のひらをなでるマッサージは、それだけで癒し効果も抜群です。手のひらから指の付け根までを親指でくるくるとなでたあと、手首にあるリラックスのツボ「大陵（だいりょう）」と「神門（しんもん）」をやさしく刺激してください。

脳も活性化するマッサージ

まずは腕と手全体をなでたりさすったり、ストレッチなどでやわらかくします。そして、精神や脳と深いつながりがあるとされる、爪の周りや指先を丁寧にマッサージします。次に、各指の第一関節の付け根を丁寧にひねります。第二関節も同様に。

手指をしっかり
温めるポイント

マッサージで温まった手指を冷やさず、温かい状態をキープするためにできることをご紹介します。

アウターケア

冬の外出時は手袋をして、寒さや乾燥から手を守りましょう。家の中にいても手が冷える場合は、指先が開いている手袋をしてもいいですね。即効性があるのは、やはり「手湯」。洗面器に42℃程度のお湯をはり、その中で手首から先を数分温めます。足湯や入浴よりもお手軽です。

インナーケア

普段から冷たい飲み物はなるべく控えて、温かいドリンクを飲むようにしましょう。また、冬に旬のものを食べたり、発酵食品を食事に取り入れたりして、体の中から冷やさないよう心がけましょう。

ハンドエクササイズ

手で拳をつくって、グーッと力を入れて握り、パッと開きます。とくに開く動作は、指を思い切り遠くに伸ばしきる感じで、数回行ってください。手の緊張を緩めた時に、手の内側がじわっと温かくなり、頭が冴えたり、目が見えやすく感じられることも。簡単なハンドエクササイズですが、手に集まる多くのツボが刺激され、血液の循環をスムーズにしてくれます。

柳本先生からの
メッセージ

体の不調、中でも上半身の不調は「手にお任せあれ！」と言っても言い過ぎではないほど、手には重要なツボがたくさん集まっています。手をもんだりするだけで、指先が温まったり心地良く感じるのは、気付かないうちにそれらのツボを刺激しているから。そして、その刺激は脳に伝わり、さらに脳から各所に伝達されて、体の不調や心のストレスを緩和してくれるのです。
普段から手の冷えや形、色など、自分の手の状態に意識を向けて、気が付いたら手をさすったり、もんだりしてケアしてあげるといいですね。