目の下に“クマ”があると、疲れ顔や老け顔に見えてしまいますよね。そんなクマを撃退するためにはクマの原因を知る必要がありますが、自分のクマの原因を判断するのは難しいもの。そこで今回は、美容皮膚科エルムクリニック広島院の佐藤亜美子院長先生に、クマの種類や簡単な見分け方、それぞれの原因と対策、ケア方法を教えていただきました。
- Profile
- 佐藤亜美子先生
- > 美容皮膚科エルムクリニック広島院
美容皮膚科エルムクリニック広島院院長。2008年広島大学医学部医学科卒業後、いくつか病院で医師として勤務ののちエルムクリニック広島院に勤務、2017年に院長に就任。女性ならではの視点でアンチエイジングのきめ細やかなサポートを行っている。
分かりやすい
クマの自己診断
目の下のクマには、大きく分けて3つの種類があります。簡単に分かる診断法で、自分はどのタイプなのかを、まずはチェックしてみましょう。
クマを引っぱっても色が変わらなかったら
「茶グマ」タイプ
クマをやさしく引っぱった時に、クマの色が変わらなかった場合は「茶グマ」タイプの可能性があります。
クマを引っぱって色が薄くなったら
「青グマ」タイプ
クマをやさしく引っぱった時に、クマの色が薄くなったり、肌色に近づいた場合「青クマ」タイプと判断できます。
顔を天井に向けてクマがなくなったら
「黒グマ」タイプ
上を向いて天井を見上げ、顔の正面に手鏡を持ってきた時にクマがなくなったり、薄くなっていた場合は「黒グマ」タイプに該当すると考えられます。
効果的な
クマの原因と対策
クマの3つのタイプには、それぞれに原因があります。また、対策法も変わってくるので、自分のクマのタイプにあったケアを行いましょう。
「茶グマ」タイプの原因と対策
原因
主にメイクやクレンジングの際にこすってしまう刺激から起こる色素沈着や、角質の肥厚、小さなシミが集まっている可能性が高いです。
対策
まずはこすらないこと。適切なクレンジングを怠らず、保湿や美白ケア、UVケアを行い、色素沈着やシミを防ぎましょう。
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「青グマ」タイプの原因と対策
原因
主に寝不足や目の疲れによる血行不良です。目の周りの皮膚は薄いため、目元の毛細血管の血流が滞ると黒ずんだ血液が透けて見えてしまいます。
対策
しっかりと睡眠をとり、スマホなどで目を酷使し過ぎないこと。また、入浴や運動、体を温める食事を摂るなど、全身の血行促進を心がけましょう。
「黒グマ」タイプの原因と対策
原因
主に加齢による皮膚のたるみです。皮膚が薄くなってきたり、コラーゲンの減少により目の下がくぼみ、そこに影ができて黒いクマになります。
対策
顔全体にハリを持たせるスキンケアを。また、フェイスマッサージやエクササイズで表情筋を鍛え、むくみやたるみを防ぎましょう。
クマ改善セルフケア
目の下のクマの予防や軽減のために、気軽にできるセルフケアを行いましょう。毎日の積み重ねが、クマの改善をサポートしてくれるはずです。
マッサージ
目もとのスキンケアを行う際に、下まぶたの中央→目尻→目頭にそって、やさしくマッサージしましょう。こすったりなぞるのではなく、各ポイントを軽くプッシュしてください。茶グマの原因になる可能性があるので、やりすぎは禁物です。
スキンケア
茶グマ
色素沈着を予防・軽減する、ビタミンCを含んだ美白系ジェルなどがオススメです。やさしいテクスチャーだと、目もとをこすらずに塗布することができます。
青グマ
血行促進が期待できる温かいパックや蒸しタオルなどでケアを。
黒グマ
レチノール配合のリフトアップ系クリームなどを取り入れたエイジングケアを行うのがよいでしょう。
フード&ドリンク
茶グマ
メラニンの生成を抑えるトマトのリコピン、シミの原因となりうる活性酸素を軽減するニンジンのβカロチンなどを摂りましょう。
青グマ
ショウガやスパイスが入ったメニューやホットドリンクで体を温めたり、ビタミンA、B群、D、Eなど、血行促進が期待できるビタミンを多く含むサーモンもオススメです。
黒グマ
ビタミンEを含む良質な植物油や種実類、ポリフェノールが豊富なプルーンやりんご、紅茶やお茶など、抗酸化作用の高いアンチエイジングフードを取り入れましょう。
佐藤先生からの
メッセージ
目の下にクマがあると、なんだか憂鬱な気分になってしまいますよね。しかし、クマは体の状態を知らせてくれる重要なサインでもあるのです。メイクでカバーするのも一案ですが、クマの原因を知って、適切にケアすることで、見た目はもちろんのこと、体の中もキレイに・健康にしていくことができます。クマを見つけたら、落ち込むのではなく、「ヘルシーなライフスタイルを始めるきっかけ」と捉えて、生活習慣の改善に取り組んでみてくださいね。