ノースリーブを着たり、水着になったりと、ワキのケアが欠かせない夏が近づいてきました。油断していると、半袖でもつり革を握っている時や日常のふとした動きなどで、ワキが見えてしまうことも。そこで今回は、渋谷スキンクリニック院長の吉田貴子先生に、ワキの毛の処理方法や黒ずみ対策などを教えていただきました。
- Profile
- 吉田貴子先生
- > 渋谷スキンクリニック
渋谷スキンクリニック院長。皮膚科・美容皮膚科医。帝京大学医学部卒業後、同大学内皮膚科学教室入局し、のちに開業。ホーム“スキン”ドクターとしてきめ細やかに患者の悩みに向き合うだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわる様々な診療にも対応している。
ワキのお悩みの原因は?
肌の露出が増える夏はもちろん、いつもワキにお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?まずは、毛穴、黒ずみ、ニオイなど、代表的なワキトラブルの原因を知りましょう。
毛穴のぽつぽつ
普段あまり刺激を受けないワキの皮膚は敏感です。毛の処理や体を洗う時に摩擦や刺激を与えすぎると、ワキ全体がザラついて、毛穴のぽつぽつが目立つことも。また、毛抜きで自己処理をした時に炎症が起きて、ぽつぽつとした黒ずみになる場合もあります。
黒ずみ
ムダ毛の自己処理は、ワキの黒ずみの原因になります。カミソリの刺激でワキの皮膚が黒ずんでしまったり、毛抜きを使って炎症が起こり、黒ずみになってしまうことも。自分で処理する場合は、以下を参考にして、適切な方法で行いましょう。
ニオイ
強いニオイの原因となるアポクリン腺が多く、衣類が原因でムレやすいワキ。特に皮脂分泌が盛んになる夏は、皮脂の酸化臭も混在し、いつもよりもさらに気になってしまうかも。また、ワキの汗をふかずに放置してしまうと、ニオイやすくなります。
適切なムダ毛の処理方法
ワキの悩みの原因になってしまう、自己流のムダ毛の処理方法。なるべく刺激を少なくする方法を行って、キレイなワキを目指しましょう!
使用アイテム別・適切な処理方法
カミソリで処理する場合
カミソリは刃物なので、気をつけないと肌に傷がついてしまう可能性も。たっぷりの泡でワキを包んで、滑りをよくした状態で、毛流れに沿ってソフトに剃りましょう。
毛抜きで処理する場合
汗をかきやすいワキは、炎症が起こりやすい場所。毛抜きでムダ毛を抜くと、赤ニキビや黒ずみの原因になる可能性もあるので、使用するのであれば荒れたり炎症がないか必ず肌の様子を見て、処理をするようにしてください。
脱毛クリームで処理する場合
皮膚への刺激が強い脱毛クリームは、肌に合わない場合、かぶれてしまうことも。使用するのであれば、毛抜き同様、必ず自分の肌の様子を見て行いましょう。
ワキの悩み別・トラブルの対処、予防法
毛穴のぽつぽつ
毛穴のぽつぽつを目立たなくするのは難しいです。カミソリでの処理を繰り返した際に毛穴の入口を傷つけてしまい、硬くなっていることが大きな原因のひとつ。肌のカミソリ負けや毛抜きでの処理が毛穴の炎症を引き起こすことが多いので、使用は控えましょう。
黒ずみ
シミや色素沈着の改善に作用するとされている“ハイドロキノン”が含まれるアイテムで、ワキを毎日ケアするといいですね。
ニオイ
デオドラントアイテムを2段階で使用しましょう。ふき取りシートでワキの汗や皮脂をふき取ったのちに、制汗剤で汗の分泌を抑えるといいでしょう。
ワキの保湿方法
ムダ毛を処理する際や衣類の摩擦などで、さまざまな刺激を受けてしまうワキ。だからこそ、顔と同様に、ワキもしっかりとケアしてあげましょう。ポイントは「保湿」です!
ワキに保湿ケアが大切な理由
カミソリや毛抜き、脱毛クリームなどでのムダ毛の処理や、毎日袖を通す衣類の摩擦などで、ワキの皮膚は常に刺激を受け、敏感な状態にあります。そのままにしておくと、炎症を起こしたり、固くなったりするのは、顔の肌と同じ。だからこそ、顔と同様の保湿ケアが必要なのです。
ムダ毛を処理する前にも後にも、
必ず保湿ケアを
ムダ毛を処理した後は必ず保湿ケアを行いましょう。また、ムダ毛を処理する前にも、しっかりと保湿ケアをしてから行うと、ワキの皮膚への負担を軽減することができます。
保湿ケアは夜のお風呂上りに
夜お風呂に入った後に、ワキのまわりの皮膚も一緒にきちんと保湿を。顔のスキンケアと同じく、化粧水→乳液でフタ、の順番で行いましょう。朝は、ふき取りシートでワキをふいて、制汗剤でケアして、ニオイを抑えましょう。
吉田先生からのメッセージ
ご自身でワキのムダ毛を処理するのであれば、電気シェーバーがおすすめです。肌への負担も少なく、敏感肌の人にもやさしい処理方法です。
また、クリニックで脱毛治療では、処理をする煩わしさやワキへの刺激も軽減されるなどいいことばかりです。
自己処理をする場合でも、顔やボディなどのお肌と同様に丁寧なケアを心掛けて、キレイなワキ美人を目指しましょう。