「ホッとひと息…」でキレイになる冬の“ハーブティー”習慣

寒い冬に飲みたくなるホットドリンクは、体も心もぽかぽかにしてくれます。そこで、ただ温かくなるだけではなく、おいしくてキレイになる「ハーブティー」を習慣にしてみるのはいかがでしょうか?今回は、オーガニックハーブティー専門店「YUANHERB」のオーナーで、ハーブティーブレンダーでもある岡田葵さんに、ハーブティー習慣のメリットや生活への取り入れ方、おすすめのハーブティーなどを教えていただきました。この冬は、ハーブティーでキレイをはじめましょう!

Profile
岡田 葵さん

オーガニックハーブティー専門店「YUANHERB」オーナー、ハーブティーブレンダー。体調不良をきっかけに様々な自然療法に興味を持つ。なかでもハーブティーの魅力に惹かれ、ハーバルセラピー(植物療法)を学ぶ。多くの人が健やかな心身を保てるよう、オーガニックハーブティー専門店を立ち上げ、現在に至る。

CHAPTER 1
キレイな人は飲んでいる!

ハーブティーのメリット

毎日寒いと、温かいものを飲みたくなりますよね。そんな時におすすめなのがハーブティー。じんわり体が温まるだけでなく、ハーブの香りでリラックスできたり、うれしいメリットがたくさんあります!

代謝アップでデトックス作用も

温かいハーブティーを飲むと、内臓が温められ体内の循環がよくなります。また、ハーブの種類によっては体の中の老廃物を体の外に押し出す作用が強まり、溜まっていた余分な水分を尿として排出しやすくなります。

我慢せずに食事量をコントロール

食事前に温かいハーブティーを飲むと、空腹感がやわらぎ食べ過ぎを抑えてくれます。また、内臓を温めてくれるので、消化促進もサポート。気分も落ち着いて食事をよりおいしくいただくことができます。

女性ならではのお悩みにも◎

ハーブティーを飲んで体を温めると、内臓の働きが活性化し、血の巡りもよくなります。さらに、お悩みに合わせたハーブを選ぶことで、便秘や冷え性、むくみなども軽減してくれます。

心と体にやさしい

温かいハーブティーは、ひとくち飲むだけでその香りとともに心がホッと落ち着きます。また、カフェインが含まれていないハーブティーが多いため、体にもやさしいドリンクと言えます。

岡田さんからの
ワンポイントアドバイス

温かいところにいても、体の中が冷えていると芯から温まった感じはしないですよね。特に寒い冬は、ハーブティーで体の中から温めることを意識するといいと思います。

CHAPTER 2
今日からスタートしましょう!

ハーブティー習慣の
はじめ方

寒さを感じる時だけではなく、ハーブティーを習慣化することでじんわり体も元気になって、気分もリラックスできます。あったか美人を目指して、さっそくハーブティー習慣をはじめてみましょう!

Q
いつ飲むといい?
A
朝と食事前がおすすめ!
ホッとひと息つきたい時や、喉をうるおしたい時に飲んでもらってOKです。特におすすめしたいのは食事前と朝。食事前に飲むと食べ過ぎを抑えてくれます。また、朝にハーブティーを飲むことで体を目覚めさせ、一日の始まりから元気に過ごすことができます。
Q
どれくらい飲むの?
A
自分のペースでいいですが、飲み過ぎはNG
飲み方に特別なルールはありませんが、体が温まるからと言って、飲み過ぎてしまうのはちょっとNG。たくさん飲むとトイレの回数が増えすぎたりもしてしまうので、体の声に耳を傾けて適量を心がけましょう。
※妊娠中や授乳中の方は控えたほうがいい種類もあります。それぞれの状況に応じてご判断ください。

おいしいハーブティーの淹れ方

ティーポットやお鍋が◎

茶こしが付いたティーカップなどよりも、大きめのティーポットやお鍋で淹れるのがおすすめです。広い場所で茶葉を泳がしたほうが効率よく抽出できますよ。

抽出は3~5分を目安に

花や葉は3分、茎や根は5分を目安に抽出させ、必ず最後の1滴まで注ぎいれましょう。最後の1滴は「ベストドロップ」といって、うまみや有効成分が凝縮されているのです!

抽出中は必ずフタを

抽出中は必ずフタを閉じましょう。立ち上る蒸気に含まれている成分も逃がさずいただきたいですね。

ティーバッグで
淹れる場合は…

先にお湯を入れたティーカップに、静かにティーバッグを滑り込ませましょう。ティーバッグの茶葉は細かくカットされており、お湯を直接かけると成分が一気に出てしまうので気を付けて。

岡田さんからの
ワンポイントアドバイス

ハーブティーは、紅茶などと同じく新鮮なお水を沸騰させた後の熱湯で入れるのが一番のコツです。正しい淹れ方でいただくと、おいしさもひとしおですよ。

CHAPTER 3
体調に合わせてセレクト

お悩み別
ハーブティーの選び方

毎日に取り入れたいハーブティー習慣。できることなら、悩みを解消してくれるハーブを選びたいものです。そこで、岡田先生に、お悩みに合わせたハーブティーを選んでいただきました!

デトックス

ダンデリオン、フェンネル、ルイボスなどがデトックスを促すと言われています。なかでもルイボスは、ミネラル成分が豊富なので血の巡りもよくなり、体内のバランスも整えてくれるのでおすすめです。

便秘

ドクダミ、ハトムギ、ローズヒップなどが便秘を軽減すると言われています。ローズヒップに含まれるビタミンCは整腸作用を促し、便秘にもやさしく働きかけてくれます。

冷え性

ジンジャー、シナモン、ローズマリーなどが冷え性を和らげると言われています。特にジンジャーは、体を温める作用がバツグン!体の中から温めてくれるのでこの季節には重宝します。

風邪

カモミール、リンデンフラワー、レモングラスなどが風邪の予防・対策によいと言われています。特にカモミールは、体を温めて発汗を促したり、消炎作用により喉の痛みをやわらげたりなど、風邪対策をサポートしてくれます。

岡田さんからの
ワンポイントアドバイス

ハーブティーは、1種類だけのハーブだと酸味や苦味、香りが強いなど飲みにくい場合もあります。複数のハーブがブレンドされたハーブティーは飲みやすく、成分の種類も増えるのでおすすめです。

CHAPTER 4
気持ちに合わせてセレクト

気分別
ハーブティーの選び方

「なんとなく気分が沈んでる…」など、体調不良ではないけれど元気が出ない時もあると思います。そんな時におすすめしたいハーブティーを、岡田さんに選んでいただきました!

リラックスしたい時は…

ローズ、ラベンダー、カモミール、オレンジブロッサムなどのお花のハーブがおすすめです。見た目もキレイで香りもフローラルのいい香り。鎮静作用も期待できるので、香りも楽しみながらホッとリラックスできます。お休み前にも◎です。

リフレッシュしたい時は…

ペパーミント、レモングラス、タイム、マテなどがおすすめです。特に、気分転換にピッタリな爽快感あふれるミントの香りは、気持ちをリフレッシュさせてくれます。

気分が落ち込んだ時は…

ジャスミン、ラベンダー、ローズなどが元気のサポートをしてくれます。 特にジャスミンの甘いエキゾチックな香りは気分を高揚させる働きがあり、ブルーな気分の時におすすめです。

PMS(月経前症候群)が気になる時は…

ラズベリーリーフ、アンジェリカルート、チェストツリーなどがPMSをやわらげてくれると言われています。特にチェストツリーは、生理前のイライラなどに作用してくれます。

岡田さんからの
メッセージ

ハーブティーを飲んで、「おいしい」「ホッとした」と感じていただくだけでも、心身が十分ほぐされると思います。
また、飲み続けるうちに、「なんとなく調子がいい」「前よりも元気になった」と感じる方もたくさんいらっしゃいます。
かくいう私も、過去に忙しすぎて体調を崩してしまった時にハーブティーと出会いました。
即効性はないけれど、ハーブティーを生活に取り入れることで、少しずつ体と心の変化を感じていただけるとうれしいです。
まずは「このハーブティーは何にいいの?」とか、「どのハーブティーを飲めばいいの?」などと気負わずに、気になるものを飲んでみて、あったかほっこりしてみてくださいね。

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