あげてうれしい、もらってうれしい!“贈りもの”上手になろう

心浮き立つホリデーシーズンがやってきました!大切な人やお世話になっている人に贈るギフトは、せっかくなら喜んでもらえる、センスの良いものにしたいですよね。今回は“ギフトの達人”の冨田いずみさんに、贈りものの基本マナーや、相手やシーンに合わせた品物の選び方についてうかがいました!

冨田 いずみさん
Profile
冨田 いずみさん

ギフトコーディネーター。広告、映像および音楽制作業界でライター、プロデューサー職などを経てフリーに。食品、ファッション、インテリアと幅広いジャンルを取り扱い、さまざまなシーンや相手にふさわしいマナー、ギフト選びを提案。メディア出演、記事監修、講演などマルチに活躍している。著書に『心から喜んでもらえる贈りもののマナー』(高橋書店)ほか。

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CHAPTER 1
知っておきたい

贈りものの基本マナー

社会やコミュニケーション手法の変化にともない、贈りものも古いしきたりにとらわれない、カジュアルなやり取りが増えてきています。ただ、儀礼的な要素が減ったとはいえ、贈り方によっては相手が気まずい思いをしたり、負担に感じてもやもやしてしまうことも。基本的なマナーは押さえておきましょう。

相手のライフスタイルに
寄り添って選ぶ

料理する暇もないほど忙しい人に本格的な調理器具を贈っても、活用されない可能性が高いですよね。喜ばれる贈りものにするには、相手のライフスタイルを考慮して選ぶことがとても大切。生活の中で必要としているものを選ぶと失敗が少ないですよ。

自分の好みを押し付けない

自分がとても気に入ったものだとしても、相手もそう感じるとは限りません。まずはその人が日頃使っているものに注目してみましょう。「色は抑えめだけど柄や素材にこだわりがある」というような、好みの傾向がつかめてくるはず。日常会話からそれとなく引き出すのも◎。

高すぎるものは避ける

相手との関係性にもよりますが、カジュアルなギフトであれば予算は3,000円程度を目安に、高くても5,000円以内で。“お返し”文化が根づく日本では、高価な贈りものはかえって相手の負担になることがあります。

相手の負担にならない
タイミングで渡す

慶事の贈りものは1カ月以内を目安に。式に招待されていない場合の結婚祝いは、身内のお祝いが済んだ後がよいでしょう。出産祝いを生まれる前に贈るのはタブー。母子の体調が安定してからにしましょう。
災害のお見舞いはできるだけ早く届けることが重要です。被災状況に合わせて、生活に役立つものや現金を贈るとよいでしょう。

避けたほうがよいNGギフト

シーンによってはふさわしくない、“NG”とされる品物が存在します。相手からリクエストがあった場合を除き、以下にあてはまるものは避けるべき。

結婚祝い

縁が「切れる」「壊れる」「割れる」に通じる刃物や鏡は避けましょう。ペアグラスなどはお祝いの品として人気ですが、薄手の繊細なものは選ばない方が無難です。

引っ越し祝い

キャンドルや灰皿、赤いものなど「火事」を連想させるものはNG。また、大きな絵画や壁時計は、新居のインテリアになじまず使わずじまいになることも。

入院のお見舞い

匂いや味の強いものをはじめ、食事制限を設けていたり、持ち込みを禁じている場合もあるため生ものは避けましょう。一見良さそうな生花も、花瓶や水換えが必要だったり、本人や周囲に手間や迷惑をかけるおそれがあります。入院が長引くことをイメージさせる鉢植えやパジャマもNGです。

香典返し

仏事では「生臭もの」と呼ばれる生鮮食品は基本的にタブーとされています。慶事に使われる砂糖(金平糖など)、かつお節、昆布もNG。

CHAPTER 2
喜ばれるのは?

相手・シーン別
おすすめギフト

ギフトとは、相手を想う“気持ち”を贈るもの。感謝の気持ち、親愛の気持ち、励ましの気持ち…そうした想いを伝えるには、その人との関係性やシーンを踏まえて品物を選ぶことがとても大切です。喜ばれるギフトにするためのヒントをご紹介します。

プライベートの友人

仲の良い友人なら、相手の好みや趣味に合わせたセレクトが◎。スポーツが趣味ならおしゃれなウォーターボトルやポーチ類、ファッション好きなら携帯アクセサリーや上質素材の靴下など身に付けるものもOK。気分が上がるワンランク上のアイテムを選んでみて。

お世話になっている先輩や上司

モバイルバッテリーやステーショナリーなど、仕事でも使えるデスク周りの小物なら、日頃の感謝も伝えやすいはず。遊び心のあるデザインだと会話の糸口にもなります。仕事の合間につまめるお菓子やドリップコーヒー、ティーバッグタイプの日本茶や紅茶もおすすめです。

ひとり暮らしの人

実用的なものがおすすめ。食べものなら量の多いものは避け、食べきりサイズや小分けになっているもの、日持ちするものがよいでしょう。食生活が乱れがちな多忙な人には、レンジで温める具だくさんのスープなど、栄養バランスが整い手軽に食べられるものが喜ばれるかも。

小さい子どもがいる人

開けるときのワクワク感がたまらないクッキー缶は、年齢を問わず人気の品。カラフルでかわいいパッケージのもの、開封の際に小さな仕掛けやおまけ付きのものだと親子で楽しめます。また、子育てで大変なママにはアロマの入浴剤など、ほっと一息つけるアイテムを贈ってみては。

入院のお見舞い

肌触りのよいタオルや冷え防止のストールなど、退院後も使えるものがよいでしょう。雑誌や絵本のような疲れない読みものもおすすめ。また、肌のお手入れが滞りがちな入院中には、ふきとり化粧水やスキンケアセットも喜ばれます。

ちょっとしたお礼やお返し

お礼もお返しも、後に残らない“消えもの”ならば、相手に気を使わせることも少ないでしょう。お祝いのお返しは、いただいた品の半額程度を目安に。同額のものをすぐに返すのは「借りをつくりたくない」という意思表示にもとられかねません。自筆のカードを添えると、真摯な思いが伝わりますよ。

CHAPTER 3
こんなときどうする?

ギフトQ&A

「贈ったものを気に入ってもらえなかったら?」「どこで買えばいいのかわからない」などなど、ギフト選びには悩みもつきもの。多くの方が感じるギフトの困りごとを、Q&A方式でご紹介します。

Q
相手の欲しいものがわからない
A
手がかりがまったくない場合は、やはり食べものが無難です。香りの強いものは避け、例えばお菓子であれば、甘いものとしょっぱいものが入ったアソートタイプを選ぶと、甘党、辛党どちらであっても対応できます。また、話題の商品やレアな限定モノは喜ばれる可能性大。仮に相手の好みに合わなかったとしても、周囲の人にシェアすることもできますし、「自分のために探してくれた」という気持ちは残ります。
Q
シニア世代や異性には
何を贈ればいい?
A
祖父母や高齢の方へのギフトは、ハウスクリーニングのチケットなど、生活が心地よくなるものがおすすめ。晴雨兼用の軽い折りたたみ傘も人気です。相手が男性で身なりに気を使う方なら、UVケアができるスキンケアアイテムやリップクリームはいかがでしょうか。アウトドア派の方には、災害時にも使えるガジェットツールが実用的で◎。
Q
センスのよいものを贈りたい
A
トレンドの商品や機能的な新商品など、日頃からアンテナを張ってチェックしておくと選択肢が広がり、贈りもののセンスも磨かれます。インターネットでの情報収集のほか、デパートのポップアップショップや物産展にも新たなモノとの出合いがありますよ。
Q
迷惑をかけてしまった人に
おわびをするには?
A
おわびの品を贈るなら、老舗の和菓子など格調高いものを選ぶとよいでしょう。一般的には、羊羹のように重みのあるものが誠意を伝えやすいとされています。まずは心を込めて謝罪し、相手に受け入れられた後で手渡すようにしましょう。

冨田さんからのメッセージ

冨田さんギフトにしても手みやげにしても、値段に関係なく、贈る相手のことを思い浮かべながら吟味することが大切。「これでいいや」と適当に選んだものは相手に伝わります。どうしても選べないという方は、商品知識を持った店員さんに相談するのも一つの手です。ぜひご自身も楽しみながら、ホリデーシーズンのギフトを選んでみてくださいね。

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