姿勢も改善!肋骨を締めてメリハリボディーに

普段意識する機会は少ないけれど、実は呼吸や姿勢に深く関わっている「肋骨」。開いてしまった肋骨を締めることで姿勢が改善され、スタイルアップも期待できるのだとか。今回はトレーナーのYumicoさんに、肋骨が開いてしまう理由やトレーニング法などをうかがいました!

Yumicoさん
Profile
Yumicoさん

全国7カ所で展開するスタジオ「YumiCoreBody」代表。“くびれ母ちゃん”の愛称で知られるトレーナー。整体やインナートレーニング、ピラティスなどを学び、セルフ整体で骨格を整える独自のユミコアメソッドを考案。健康でメリハリのある体づくりに定評があり、オンラインレッスンの課金者数が1万人を超えるなど、多くの支持を集めている。『下腹ペタンコ 神ブレス』(ワニブックス)』など著書多数。

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CHAPTER 1
知ってた?

肋骨が開く理由と
締めるメリット

肋骨は息を吸うと開き、吐く時に元の位置に戻る可動性の高い部位。ところが、さまざまな要因で肋骨の動きが悪くなると、呼吸が浅くなったり、ボディラインの崩れにつながります。肋骨を締め、本来の機能を取り戻すことによって、美容、健康面ともにプラスの効果が期待できます。

肋骨が開く理由

姿勢の悪さ

長時間のデスクワークなどで猫背の姿勢が常態化すると、肩甲骨が引き上げられて頭が前につき出し、鎖骨と肋骨の位置が落ちる=胸が常に下向きの状態になります。これによって肋骨の位置も下がり、動きづらい状態に。

反り腰・スウェイバック

猫背を無理に正そうとすると、動かしやすい背中や腰椎で代償しようとするため反り腰やスウェイバック(骨盤が前に突き出た姿勢)につながります。いずれも肋骨が前に押し出される形になり、広がりやすくなります。

呼吸が浅い

姿勢が悪いと腹部が圧迫されて腹式呼吸がしづらくなり、胸の前で浅く呼吸するように。息をしっかりと吐ききれないまま浅い呼吸を繰り返すことによって肋骨が開いていき、動きもさらに悪くなります。

肋骨を締めることで期待できる効果

ウエストラインが引き締まる

肋骨は本来ラグビーボールのような先がすぼまった形をしていますが、それが開きっぱなしになると寸胴体型に…!本来の形状を取り戻すことでウエストが引き締まり、くびれが生まれます。

バストアップ

肋骨をあるべき位置に戻すことによって、下垂し広がっていたバストが上向きに。メリハリのある、理想的なボディラインに近づけることも可能です。

姿勢がよくなる

悪い姿勢や体の使い方のクセを放っておくと、骨の配列にずれが生じ、さまざまな不調の原因になります。肋骨を締め、ずれてしまった骨の位置を整えれば可動性が上がり、猫背や反り腰の解消に近づきます。また、姿勢保持に必要なインナーマッスル・骨盤底筋の強化にもつながります。

呼吸が整い、巡りのよい体に

"呼吸筋"と呼ばれる横隔膜の筋力が向上し、腹式呼吸がしやすくなります。深い呼吸で体内に多くの酸素を取り込めるようになれば血流がスムーズになり、冷えや便秘改善にも役立ちます。

CHAPTER 2
やってみよう

肋骨の開き具合を
チェック

本来、肋骨の角度は80〜90度といわれており、それよりも大きいと「開いている」状態と考えられます。自分の肋骨が開いているかどうか、さっそくチェックしてみましょう。

肋骨の角度をチェック

左右の肋骨の一番下の骨がつくる角度(上図)が90度以上になっていないか、触って確かめてみましょう。大切なのは、骨の端(上図◯印)までの角度を見ること。鏡の前で確認するとわかりやすいはずです。

肋骨の形状をチェック

立った状態で横から見て、肋骨が浮き上がり出っ張っている場合は、呼吸が浅くなって肋骨も開いている可能性が高いです。また左右の肋骨の下部を触ってみて、骨がすとんと垂直に下りている感触があれば、肋骨を締めるエクササイズを取り入れてみましょう。

CHAPTER 3
目指せ−10cm!

簡単エクササイズ

肋骨を締めるには、まず固くこわばった周辺の筋肉をゆるめることが大切!特に、肋骨と密接な関係にある肩甲骨回りは重点的にほぐし、肋骨が動きやすい環境を整えましょう。

背骨ほぐし

  • ①テニスボールを床に置き、その上にひざを立てて仰向けに寝転びます。ボールは、首と肩の間の背骨の右のキワに当たる位置(イラスト参照)にセットします。
  • ②両手を上げ、背骨に沿ってボールをゴロゴロと20回程度転がします。頭を動かすのではなく、背骨を意識して。
  • ③背骨の左のキワにボールを当て、反対側も同様に行います。

肩甲骨ほぐし

  • ①わきの下(肩甲骨の外側)に反対側の手の親指以外の4指を深く差し込み、親指と挟みこむようにしてつかみます。
  • ②わきの下をつかんだまま腕を動かします。グルグル回す、上下に動かす、ねじるなど、20回程度を目安に。肩ではなく、肩甲骨を意識して動かしましょう。
  • ③反対側も同様に行います。

肋骨締めストレッチ

  • ①左わき腹の上部に左手を当て、上体を支えます。
  • ②右手をまっすぐ上げてから上体を左側に倒し、右わき腹の伸びを感じます。
  • ③左側の肋骨を体の内側に引き入れた状態をキープしたまま、体を左右にねじります。
  • ④反対側も同様に行います。

ポイント

  1. ・デスクワークの合間など、長時間同じ体勢が続いているときなどに行うとよいでしょう。1日何回行ってもOK。
  2. ・呼吸を止めないこと。ゆっくりと息を吸い込んで吐き切る、深い呼吸を心がけましょう。
  3. ・なんとなくこなすのではなく、ゆるめるターゲットをしっかり意識して行うことが大切です。

Yumicoさんからのメッセージ

Yumicoさん皆さんは、息を吸い込んだときに背中がふくらみますか?みぞおちの後ろあたりに手を当ててみて、ふくらみを感じられない方は要注意。背中がガチガチに固まって、肋骨がきちんと機能していないサインです。今回ご紹介したエクササイズとともに「背中に空気を入れる」呼吸を意識してみてください。毎日続けるうちに体がほぐれ、スタイルの変化も実感できるようになると思います。

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