垂れずに美しく!いまから始めるバストケア

リモートワークをきっかけに、ノーブラやブラトップの快適さに気づいた人は多いはず。けれどその「胸元放任主義」は、バストの垂れや型崩れを加速させる原因にもなるんです。美しいバストラインをつくるには日々のケアがとても大切。今回は経絡整体師の朝井麗華さんに、美胸づくりに必要なことや、バストアップに効くストレッチ方法をうかがいました!

朝井 麗華さん
Profile
朝井 麗華さん

ライフセラピスト、経絡整体師。臨床検査業界を経てアロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体「推拿(すいな)」に開眼。バストを中心とした施術が話題となり、「おっぱい番長」と称されるように。自身がプロデュースするバストケアサロン「Sphere」は、予約が数カ月待ちの人気。『おっぱい番長の「乳トレ」』(講談社)など著書も多数。

CHAPTER 1
いいことづくめ!

バストケアで+αのメリット

バスト周辺の筋肉のコリを放っておくと、筋肉を包む筋膜が癒着して骨格がゆがみ、下垂につながります。つまり、美胸づくりには土台となる筋肉へのアプローチが不可欠。これによってバストアップ以外にも、たくさんのうれしい効果が!

くびれをつくる筋肉

姿勢の改善

バストに関係する筋骨格(肋骨や大胸筋、肩関節、肩甲骨など)やわきの下は、正しい姿勢を取る上でも重要なパーツ。バストを美しく保つためにこれらを多角的にケアすることで、姿勢改善が期待できます。

首・肩こりの解消

バストの土台となる筋骨格をケアすることによって、近い位置にある首や肩の筋肉がほぐれ、つらい首こりや肩こりも驚くほどスッキリします。

呼吸の改善

左右の肋骨の間にある肋間筋が固いと深い呼吸ができず、体のすみずみに酸素が届きづらい状態に。肋間筋をほぐして柔らかくすることで肺の動きがよくなり、呼吸も改善します。

顔色のトーンアップ

首やデコルテの血流がよくなり、老廃物やくすみが一掃されて、顔色のトーンがアップ。また、デコルテの肌が美しく整うと、光を反射して顔を明るく見せる「レフ板」効果も期待できます。

乳がんの早期発見

日ごろバストに触れていると「いつもより固いところがある」「ここが痛い」など、ちょっとした違和感に気づきやすくなります。乳がんのセルフチェックは気が進まない、という人でも、継続してバストに触れる習慣を持つことで、自身の健康を守れる可能性がぐっと増します。

CHAPTER 2
いまからでも遅くない!

美胸をつくる
デイリーケア

バストの下垂や型崩れは、加齢と筋骨格の状態によって進んでいきます。とはいえ、あきらめる必要はナシ。マッサージを取り入れたり、いつもの習慣を少し見直すことでバストアップできるんです!ケアを習慣にして、理想のバストを手に入れて。

胸筋ほぐしマッサージ

バストを支える大胸筋をほぐし、わきの下のリンパを刺激しながら肩関節を開くリフトアップマッサージ(イラスト参照)。お風呂上がりなど裸の状態のときに、ボディクリームやオイルを塗って滑りをよくしてから行いましょう。

  1. ①左手で左のバストの下側を持ち上げるようにして支える。
  2. ②右手(親指以外の4指)で、鎖骨の下からバストトップの間に円を描く。内から外へすくうように、筋肉にしっかり圧をかけながら5回ぐるぐるとマッサージ。
  3. ③そのまま右手を左のわきに滑らせ、4本の指先をわきの下にグッと深く差し込む。
  4. ④①~③を5回行ったら、右手の親指と4本の指でわきをしっかりつかみ、そのまま腕を後ろに大きく10回回す。
  5. ⑤逆側も同様に行う。

ポイント

④でわきをつかむとき、つかんだ部分をはさむように強めに圧を加えること。腕を回している途中でわきをつかんでいる手がずれてしまったら、そのつど深くつかみ直して。親指で小胸筋、4本の指でわきの下のリンパがしっかりほぐれ、腕を上げたときに肩周りが軽く感じられるはず。

食事内容も意識

バストは皮ふの一部。なので、肌のハリをアップさせるたんぱく質(肉、魚、豆類)を中心に、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るよう心がけましょう。また、胃を元気にするハーブ、スパイス類はバストの気の巡りもよくしてくれます。これらの食材を一皿で摂れるスパイスカレーはおすすめメニューのひとつ。

下着の選び方

締め付けの少ないブラトップは健康の観点では◎ですが、バストアップを望むならバージスライン(バスト下部のライン)をしっかり支えるブラジャーを選んで。美乳づくりに適したブラの条件は以下の5つ。

  1. ①アンダーベルトが太い
  2. ②二段ホック、さらには三段ホック
  3. ③肩ひもが太い
  4. ④ワイヤー入りカップ
  5. ⑤脇高設計(幅広いカップサイド、ボーン入り)条件を満たすほどホールド力も高くなるので、ここから着心地などを考えて引き算してもOK。
CHAPTER 3
STOP垂れ胸!

バストアップストレッチ

大胸筋や肩甲骨周りの筋肉をすっきりほぐし、筋膜を本来の状態に戻すことで、バストの位置も形も整っていきます。首肩まわりの詰まった感じも気持ちよく取れるので、デスクワークの合間にもおすすめ!

腹斜筋ストレッチ イラスト

壁のコーナーを使ったストレッチ

  1. ①壁のコーナーに向かって立ち、左右の壁に両手を真横(肩の高さ)につく。
  2. ②息を吐きながら、バストトップの間を壁のコーナーに押し付けるように10秒かけて上体を倒す。左右の肩甲骨をくっつけるイメージで。
  3. ③息を吸いながらゆっくり元の位置に上体を戻す。①~③を10回繰り返す(1セット)。

ポイント

  • ・正面を向き、頭を起こした状態で行います。首が前に出ないよう注意。
  • ・コーナーから離れるほどストレッチ感が増します。つらいと感じる場合は近い位置から始め、心地よく伸びる位置を探してみて。
  • ・1日1セット(10回)を目安に。いつ行ってもOKです。

朝井さんからのメッセージ

朝井 麗華さん心の状態を表すことわざが多い胸。そんなバストを心を込めてケアすることは、自分自身をケアすることでもあるのです。
自分をいつくしむ習慣を持つことで、自己肯定感の向上にもつながります。バストは手をかけてあげれば、必ず期待に応えてくれる。自分をないがしろにしていては、他人からも大切にされません。ぜひ、あなた自身を大切に愛でてあげてください!

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