日に日に春めいてくるこの季節、気になるのは冬の間にすっかりなまってしまった下半身…!脂肪やむくみで重くなった脚をスッキリさせるには、内もものトレーニングが効果的です。今回はプロビキニアスリートのMIHARUさんに、初心者さんでも続けられる効果的なトレーニング方法をうかがいました!
- Profile
- MIHARUさん
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プロビキニアスリート。アジアボディビル&フィットネス選手権大会で総合優勝を果たし、2017年8月、日本人初となるIFBBビキニ選手のプロカードを取得。書籍出版やコンテスト審査員など、フィットネスの楽しさを広く伝える活動を続けている。SNSのフォロワーは8万人超にのぼり、ライフスタイルモデルとしても多くの支持を集める。
内ももを鍛えるメリット
内ももの筋肉(内転筋)は脚の外側の筋肉に比べ小さく、日常生活の中では使われづらい箇所。それだけに意識して鍛えることで、見た目や機能面で嬉しい効果が期待できます。
脚全体が細く見える
脂肪がつきやすい内ももを重点的にトレーニングすることによって、脚全体がスッキリ引き締まって見え、たるみを解消できます。
O脚の改善
ひざが外側に広がったO脚は、ももの前側や外側など大きな筋肉ばかり使う生活が一因。内転筋を鍛えることでももの内と外、前後の筋肉バランスが整い、O脚改善が期待できます。
運動パフォーマンスが向上
内転筋は股関節の動きにも関係しているため、トレーニングとストレッチを習慣づけることで股関節が安定し、可動域が広がって運動パフォーマンスが上がります。歩く、階段を上るといった日常動作も、さらにスムーズ&アクティブに!
腰痛リスクの低減
股関節周りの筋肉がガチガチに硬いと、腰に必要以上の負荷がかかり腰痛の原因に。内転筋のトレーニングで柔軟な股関節を取り戻すことは、腰痛予防にもつながります。
膣のゆるみ防止
内転筋が弱いと骨盤位置が後傾しやすくなり、膣がゆるんで尿もれを起こしてしまうことも…!内もものトレーニングで膣をしっかり引き締め、外側も内側も若々しいカラダをキープしましょう!
おうちで簡単
トレーニング
内転筋を効果的に鍛える自重トレーニングをご紹介!いずれも10回×3セットを目安に続けてみて。キツいと感じたら最初は少なめの回数でもOK。筋肉の疲労感がでやすい箇所でもあるので、トレーニング後はストレッチでゆるめることも忘れずに。
①ワイドスクワット
- ①肩幅よりもこぶし1~2個分広めに脚を広げて立つ。つま先とひざは同じ方向(「逆ハの字」の向きで45度くらい)で保持する
- ②上体を立てて胸の前で両手をクロスさせ、横から見てSの字になるよう腰を反らし、息を吸う
- ③息を止め、体勢をキープしたまま2秒かけて、太ももが床と平行になるまで腰を落とす
- ④足の裏全体で床を押すように、2秒かけて元のポジションに戻り息を吐く。1~4を10回繰り返す(1セット)
効かせるポイント&注意点
- ・ひざが内側に入るとひざを痛める原因になるため、必ずつま先と同じ方向に
- ・腰を落としたときに一度体をしっかり止めてから、ゆっくり上に上がる
- ・体のバランスが取りづらい場合は、いすの背を持って行ってもOK
- ・慣れてきたら、2リットルのペットボトルを胸の前で抱えて行うとトレーニング効果がアップ
②サイドレッグサークル
- ①横向きに一直線になるよう寝て、下側の手で頭を支え、上の手は胸の前で床を押すようにして上体を支える
- ②ひざを伸ばしたまま、上側の脚を斜め上(45度くらい)に上げ、大きく円を描くようにゆっくり回す。回す方向はどちらでもOK。自然な呼吸で行う
- ③片脚を10回回したら、反対側の脚も同様に行う(左右で1セット)
効かせるポイント&注意点
- ・足首は力を入れず自然に
- ・上体が前後に倒れないよう、上の手でしっかり床を押して支える
- ・脚を下げるとしなって痛みがでることがあるので、できるだけ高い位置をキープしたまま行う
- ・急いで行うと股関節を痛めるおそれがあり、内転筋にも効きづらいため、筋肉でコントロールしながらゆっくり回す
トレーニングの後に!
内転筋のストレッチ
横向きに寝た状態(②のサイドレッグサークルと同じ体勢)で、上の脚を2秒かけて垂直に上げ、2秒かけて下ろす。片足ずつ10回×3セットを目安に。
ストレッチのポイント
- ・自然な呼吸でリラックスして行う。動作はゆっくりと
- ・上の脚を下ろすとき、下の脚にくっつけない。ギリギリの高さまで下ろす→上げるを繰り返す
「コソトレ」が効く!
「忙しくて時間が取れない」という人も、日常生活の中で内転筋のトレーニングは可能です!デスクワークの間や電車に乗っている時間を有効活用して、コッソリ引き締めちゃいましょう。
デスクワーク中
座っている時間が長い方は、柔らかい小さなボールや丸めたタオルをひざの間に挟んでみて。落とさないようにキープすることで、内転筋のトレーニングになります。
電車に乗っているとき
座っているときに脚が開いてしまうのは、内転筋が弱っている証拠かも。電車やバスなど多くの人がいる場では、常に誰かに見られているという意識を持って、ひざをそろえて座る習慣をつけましょう。座り姿勢が美しくなるだけでなく、内転筋も引き締まります。
立ち仕事の場合
立ち仕事が多くひざに何かを挟んだりできない…という方も、両脚をぎゅっと閉じる意識を持ち続けることで内転筋にアプローチできます。
片足重心など骨盤のゆがみにつながる姿勢を取りやすい方は、特に心がけてみてください。
MIHARUさんからのメッセージ
脚は体の中で動かしやすく、筋肉がつきやすい部位である一方、衰えを最初に感じる箇所でもあります。脚、なかでも弱りやすい内転筋を鍛える意識を持ち続けることが、全身の健康や、美しいスタイルづくりにつながります。
日頃から積極的に脚を動かして筋肉を使うようにすると、冷えやむくみも解消されやすくなるので、ぜひ心がけてみてくださいね。