長引くマスク生活ですっかり手抜きメイクになった、という方は多いはず。だからといってスキンケアまでおざなりにすると、一気に老け見えが加速してしまうので要注意!特に摩擦などの影響を受けやすい目元は、夏こそ丁寧なケアが必要なんです。今回はエイジングデザイナーの村木宏衣さんに、ケアのポイントや目元の疲れを取るマッサージについてうかがいました!
- Profile
- 村木 宏衣さん
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エイジングデザイナー。エステティックサロン勤務などを経て「村木式整筋」メソッドを確立。主な著書に『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)があり、2022年5月に『鼻のむくみ・ゆがみとり!顔印象変わる美鼻矯正』(講談社)を発売。
いま目元ケアが
必要な理由
目元が疲れて見える、細かいシワやたるみが気になってきた…それは、長期にわたるマスク生活が影響しているのかもしれません。そもそも目元の皮膚は非常に薄くデリケート。特に汗をかきやすい夏場は、放っておくとダメージを加速させてしまう可能性もあるんです。
摩擦で皮膚がこすれる
マスクをしたまま会話すると、顔の筋肉が動くために、どうしても摩擦が起きやすくなります。特に夏場は、汗で濡れた肌とマスクがこすれることで摩擦が大きくなり、よりダメージが加速します。
ワイヤーの圧迫で目元が緩みやすく
ワイヤーでバストを締めつけるブラジャーと同様、マスクのワイヤーも目の下を圧迫します。押さえつけた部分の筋肉は動きにくくなるため、頬を持ち上げる筋肉が衰え、目の下がたるみやすくなります。
耳周りのコリが血流を阻害
長時間のマスク着用で凝りやすくなっているのが耳周り。耳の上の筋肉(側頭筋)が凝り固まると血流が悪くなり、側頭筋と深く関わる目元に悪影響を引き起こします。目が疲れやすくなり、眉間にシワをよせるなど、ネガティブな表情をつくりがちに。
紫外線ダメージを受けやすい
紫外線によるダメージというとシミをイメージしがちですが、本当に深刻なのは表皮を支えるコラーゲンが破壊されること。マスクでこすれた目元に紫外線が当たるとさらにダメージが深くなり、シワ・たるみを引き起こします。
目元はマスクとの摩擦で日やけ止めが落ちやすいため、こまめな塗り直しも必要です。
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マスクだけじゃない!
目元ケアが必要な理由
◎乾燥
汗や皮脂でベタつく夏の肌は、実際はむしろ乾燥気味。室内ではエアコンの風で、皮脂腺、汗腺が少ない目元の乾燥がさらに進んでしまうことに。
◎眼精疲労
パソコンやスマホの使いすぎで目元の血流が悪くなると、皮膚代謝も滞って乾燥しやすくなります。
目元のエイジングケア
マスク生活が続く中、目元は見た目年齢や顔の印象を決定づける重要なパーツ。マスクとの摩擦や紫外線でダメージを受けやすい夏こそ、しっかりケアしてハリのある目元をキープしましょう!
しっかりと保湿!
なんといってもまず保湿!化粧水や美容液でたっぷり水分を与えた後、乳液・クリームでうるおいを閉じ込める基本のケアを丁寧に。乾燥が気になるなら、さらに水分→油分を重ね付けするミルフィーユケアがおすすめ。
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クレンジング中の摩擦はNG
皮膚の薄い目元にとって大きな負担となるのがクレンジング時の摩擦。ゴシゴシこするなんてもってのほか!アイメイクにお湯で落とせるアイライナーやマスカラなどを使うと、目元への負担を軽減できます。肌への摩擦力が少ないクレンジング材を優しくなじませてオフしましょう。
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こめかみのケアも忘れずに
「目元=目の上下」だと思っていませんか?実は若々しい目元のカギを握っているのが「こめかみ」。ここが痩せてへこんでいると一気にお疲れ顔に見え、老けた印象になってしまいます。ケアの際は美容液やクリームを忘れずになじませ、ふっくらハリのあるこめかみをキープ!
シワ・たるみ
改善マッサージ
目元のシワやたるみは乾燥だけでなく、眼精疲労やマスク着用で目の周りの筋肉が硬直することによっても起こります。ここで紹介するメソッドは、いずれも皮膚をこすらずにコリをほぐせるもの。毎日続ければ、シワやたるみが気にならない若々しい目元に!
❶目尻のシワを撃退!ハリのある目元に
目の周りをぐるりと囲む眼輪筋をゆるめてまぶたを引き上げ、目尻のシワも改善します。
- ①人差し指をカギの形に曲げ、第一関節と第二関節の間の平らな面を目尻の外側のくぼみ(圧をかけて気持ちいいと感じるところ)に当てます。そのまま、やや斜めに引き上げます。
- ②筋肉を引き上げた状態で、ゆっくりとまばたきを10回します。まばたきをした時に目の奥の筋肉が動く感覚があればOK。ここまでが1セット。
- ③位置をずらして2、3セット繰り返します。目尻のシワが気になる部分に。
❷ウンウン&イヤイヤでたるみを解消!
眉の位置にある皺眉筋(しゅうびきん)をほぐして、たるんで重くなったまぶたをすっきりさせます。目が大きく見え印象も若々しく。
- ①❶と同様、人差し指をカギにして眉頭に当て、圧をかけてやや上にクッと持ち上げます。
- ②そのままテーブルに両ひじをつきます。頭の重みを感じながら、小さく上下にウンウンと6回うなずいた後、イヤイヤと顔を左右に6回振ります。ここまでが1セット。
- ③指を1cmずつ顔の外側にずらしながら数セット繰り返しましょう。
村木さんからのメッセージ
夏は汗が乾燥を引き起こし、肌が栄養不足になりやすい季節。この時期にしっかりお手入れしておくことで、秋の目元の状態がだんぜん違ってきます。目元の若さをキープするには、保湿と併せてUVケアもしっかり行うこと。毎日のケアの積み重ねが、必ず良い結果につながっていきます。
目元は年齢が出やすい箇所ですから、マッサージも取り入れながら、こまめなケアを継続してくださいね。